ウェブサイト訪問者を行動につなげるヒント

ウェブサイトへの訪問を行動につなげるヒント ~コール・トゥ・アクションを見直す~

コール・トゥ・アクション(Call To Action、CTA)とは、日本語で「行動喚起」と訳され、その名の通り、特定の行動(アクション)を呼び起こす(コール)ためのフレーズのことです。クリックやタップできるボタンの上に書かれたフレーズをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。ウェブサイトやEメールでの寄付依頼やボランティア募集、ソーシャルメディアへのシェアなど、オンラインのさまざまな場面にあります。CTAを見直すだけで、大きな成果を生み出すこともあります。CTAを見直すポイントを整理してみました。

どうやって寄付ページまでたどり着いてもらうか

どうやって寄付ページまでたどり着いてもらうか

2021.02.18

アクションワードが使われているか

訪問者を引き付け、説得力のある「動詞」が使われているか確認してください。また、アクションワードを考えるコツは、主語を訪問者にして訪問者の行動を考えることです。多くの場合、受動態ではなく能動態になります。

資料を無料で差し上げます。
資料が無料で手に入ります。

たとえば、上の例で考えると「差し上げる」の主語は、差し上げる側であるNPOになります。一方、「手に入る」の主語は、資料請求する人、相手になります。同じように、「ボランティア募集」ではなくて「ボランティア参加」になりますし、「イベント参加者募集」ではなく「イベントに参加する(申し込む)」になります。

NPOでよく使われるアクションワード例

もっと詳しく知る(もっと詳しく学ぶ)、寄付する、会員になる、入会する、参加する、ボランティアに登録する、メールマガジンを購読する、近くのイベントを見つける、イベントに申し込む

シンプルであるか

必要なことをできるだけ少ない言葉で伝えることができているか見直しましょう。シンプルであるためには、NPOが訪問者に求めていることを正確に直接的なことばで伝えることが必要になります。

寄付ページを魅力的にする5つの要素

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2020.06.10

CTAが目立っているか

CTAには、目を引くような対照的な色を使い、訪問者の注意を引くことができているか、確認しましょう。色は訪問者にイメージを与えます。たとえば、赤は緊急性を喚起し、青は信頼と安心を象徴します。

緊急性が伝わっているか

気候変動にしろ、貧困問題にしろ、NPOが取り組む社会問題は、緊急性が高い場合がほとんどです。「今すぐ」や「今日」などのことばをCTAに使い、訪問者にNPOの活動に緊急性を感じてもらえるようにしましょう。

使命や受益者とつながりがわかるか

訪問者にNPOの使命や受益者を理解してもらえるフレーズになっているか、確認しましょう。たとえば、「寄付する」を使うのではなく、「孤立している子どもたちを寄付で支援する」というフレーズを使ってみます。

NPOウェブサイトの新・三方よし

NPOウェブサイトの新・三方よし

2017.02.20

NPOがCTAを見直すときに、CTAを訪問者の「~したい」ボタンだと想像してみることが有効です。誰もが個人情報をNPOに「送信したい」とは思いません。しかし、NPOの活動に「参加したい」「協力したい」「応援したい」と思ってくれているかもしれません。NPOによってウェブサイトは異なるため、効果的なCTA、標準的なCTAを一概に伝えることはできません。さまざまなフレーズを試して、自団体にとって最も効果的なCTAを見つけてください。