クラウドファンディングに挑戦しようとする個人の方からもお問い合わせもいただくようになりました。お問い合わせの返答内容はファンドレイジング型チャリティーランナーにも当てはまることが多いと思います。一部加筆してチャリティーランナー向けに書いておきたいと思います。
(1)参加費の一部がそのまま寄付になるもの。
(2)参加費に加えて自分で一定額の寄付をすることで出場できるもの。
(3)参加費に加えて一定額の寄付を集めること(ファンドレイジングすること)で出場できるもの。
今回の記事は、(3)のファンドレイジング型チャリティーランナーを想定した記事です。ファンドレイジング型チャリティーランナーは、大阪マラソン、湘南国際マラソン、東京マラソンなどで取り組まれています。
ファンドレイジング型チャリティーランナーは、ふたつの達成感を得られます。ひとつはマラソンを完走することの達成感、もうひとつは目標の寄付金額を集めることの達成感です。この2つの達成感を味わうために取り組んでおきたいことを7つにまとめました。
1.まずは自分で寄付する
他人に寄付をお願いする前に、まずは自分で寄付をしてみましょう。空の募金箱より、すでに募金が入っている募金箱のほうが寄付が集まるといわれています。それは、すでに周りの人が寄付していて、自分だけが寄付しているわけではないという同調性の心理が働くからです。また、自分が寄付を経験していれば、はじめて寄付をする人、寄付の仕方がわからない人へ分かりやすく説明できるようになります。
2.あなた自身のことを伝える
もちろん、寄付がどのような活動に使われるのか、支援先団体の取り組みも伝える必要がありますが、なぜあなたがチャリティーランナーとして寄付を集めるのかという動機や、なぜその支援先団体を選んだのかという想いなど、あなた自身のことも伝えていきましょう。寄付者からしてみれば、チャリティーランナーを通じて寄付するだけでなく、直接支援先団体に寄付する選択肢もあります。あなたを通じて寄付する理由を伝えましょう。
3.寄付をお願いする
「寄付してください」とお願いしないと寄付は集まりません。まずは、家族や親戚など身近な人にお願いしてみましょう。そして、友人、会社の同僚、取引先の担当者などソーシャルメディアでつながっている人に広げていきます。ソーシャルメディアでの拡散も期待しつつ、効果的なのは一人ずつ丁寧にダイレクトメッセージを送ることです。メッセージには振込先やクレジットカード決済方法が書かれたファンドレイジング(クラウドファンディング)ページへのリンクは忘れずに張っておきましょう。
寄付での協力は難しくても、フェイスブックのシェアやtwitterのツイートで応援してくれる人がいるかもしれません。合わせてお願いしてみましょう。
4.すぐにお礼する
寄付をお預かりしたら、すぐにお礼のメッセージを出しましょう。感謝をされて、嫌な気持ちになる人はいません。NPO/NGOの業界では、1回寄付をお預かりしたら7回感謝しましょう、ということが言われています。それだけ感謝・お礼は大切です。定型文が用意されている場合もありますが、短いメッセージでもかまいませんのであなた自身の言葉でお礼を伝えてください。お礼のメッセージを送った後でも、直接会う機会があれば改めてお礼する心遣いも忘れずに。
5.こまめに活動報告を行う
「今朝●km走りました」「●●公園で朝ランしています」といったトレーニングの様子をソーシャルメディアやファンドレイジング(クラウドファンディング)ページを使ってこまめに報告しましょう。友人や仲間を誘ってトレーニングしていますか?あなただけでなく、練習に参加した友人や仲間もあなたのファンドレイジングや練習の様子について投稿してくれるようになるでしょう。「寄付が●●●●●円(●●%)集まりました。あと、●●●●●円です」といった寄付の進捗報告もいいでしょう。あなたの努力を周りの人が見ていますよ。
6.支援先団体に伝える
あなたがファンドレイジングに挑戦していることを支援先団体に伝えましょう。多くの支援先団体が快くあなたのファンドレイジングを応援してくれるはずです。支援先団体のウェブサイトやブログ、メールマガジン、ソーシャルメディアで紹介してくれたり、団体ロゴや支援活動の写真を提供してくれることもあります。
7.繰り返し寄付をお願いする
寄付は繰り返しお願いしましょう。寄付をしようと思っていても、タイミングを逃して忘れているだけかもしれません。寄付が集まりやすいのはチャレンジ開始直後と終了直前です。最後まで粘り強く取り組むことが大切です。お礼やこまめな報告などのあなたの努力が最後に効いてきます。
終わりは次のファンドレイジングの始まりです。再び協力してもらえるように(または失敗を次に活かせるように)、ファンドレイジングが終わったら必ず結果報告とお礼をしましょう。ファンドレイジングすることによって支援先団体を支えることができるだけでなく、支援先団体や他のチャリティーランナーとつながりをつくることができます。マラソン本番は個人競技になりますが、友人や仲間たちとつながって、楽しみながらファンドレイジングに取り組んでみてください。