NPOの記念日のつくり方

NPOの広報に記念日を創って活かす

以前、国際協力NGOで広報を担当していたとき、「記念日」を切り口にした広報を行っていました。たとえば、記念日に合わせた、イベントの企画、寄付や販促キャンペーンの実施などです。ただ、自分たちが活用できる記念日が必ずしもあるとは限りません。自分たちで記念日をつくること考えてみましょう。記念日は以下のように分類ができます。

NPOが制定した記念日まとめ

NPOが制定した記念日まとめ

2017.03.08

はじめての日

会議した日、販売した日、開通した日、設立した日、法律が施行された(公布された)日、著名人の誕生日など「はじめての日」が記念日になっていることがあります。これをNPOやNGOの広報に取り入れるとしたら、活動開始日、団体設立日、ロングセラー(ヒット)商品の販売開始日などが考えられます。

事例

5月25日「アフリカデー」 1963年のこの日、アフリカ連合(AU)(旧:アフリカ統一機構)が発足したことから

6月1日「写真の日」 1841年のこの日、日本初の写真が撮影されたことから

6月12日「バザー記念日」 1884年のこの日、日本初のバザーが開かれたことから

9月24日「清掃の日」 1971年のこの日、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が施行されたことから

はじまる日

季節がら使用が増える日や見ることが増える日、区切りの日が記念日になっています。これをNPOやNGOの広報に取り入れるとしたら、ボランティアの参加が増えてくる時期、寄付が増えてくる時期など、もし顕著な傾向が把握できるようであれば、記念日になるかもしれません。私の経験から言えば、1月や4月は新しいことをはじめたい人が多く、ボランティアの相談が多くなった記憶があります。

事例

5月9日「アイスクリームの日」 アイスクリームのシーズンインとなる連休明けの時期であることから

6月11日「傘の日」 この日が「入梅」になることが多いことから

10月1日「コーヒーの日」 コーヒー豆の収穫が終り、新たにコーヒー作りが始る時期であることから

11月1日「すしの日」 新米の季節であり、ネタになる海や山の幸が美味しい時期であることから

12月1日「手帳の日」 翌年分の新しい手帳を準備する時期であることから

数字の形

数字の形から記念日になっているケースがあります。

事例

8月18日「米の日」 「米」の字を分解すると「八十八」になることから

10月1日「土地の日」 「十」と「一」を組み合わせると「土」の字になることから

10月10日「萌えの日」 漢数字の「十」と「十」そして「月」と「日」を組わせると「萌」になることから

11月11日「ポッキーの日」 ポッキーの形に似た「1」が4つ並んでいることから

語呂合わせ

数字の読み方の語呂合わせてで記念日になっている日があります。NPOやNGOでも、これはいろいろな展開が考えられますね。想像力を最大限に発揮して考えてみてください。

事例

5月9日「メイクの日」 May(メイ)9(く)で「メイク」の語呂合わせ

5月30日の「ゴミゼロの日」 5(ご)3(み)0(ぜろ)の語呂合わせ

9月9日「救急の日」 9(きゅう)9(きゅう)の語呂合せ。

11月22日「いい夫婦の日」 11(いい)22(ふうふ)の語呂合わせ

この4分類のほかに、「~にちなみ」という形ですでにある記念日に相乗りしている記念日もあります。俵万智さんの「この味が いいねと君が 言ったから 七月六日は サラダ記念日」という歌にもあるように、記念日は自由に考えていいものです。ぜひ新しい記念日にチャレンジしてください。

上に記載した記念日は、次の「記念日に関するウェブサイト」を参考にしました。

今日は何の日~毎日が記念日~