クレジットカード決済の継続課金システムを使うと、毎月の寄付プログラム(マンスリーサポーター)を始めることができます。マンスリーサポーターを募集するページの事例を集めてみました。すでにマンスリーサポーターのプログラムを始めている団体も、これからチャレンジする団体も参考にしてみてください。
カタリバ
全国で子どもの教育支援活動を行うカタリバのマンスリーサポーターを募集するページです。マンスリーサポーター申込に特化したランディングページと言えます。受益者の声や支援者の声、代表のメッセージなど「」(かぎ括弧)でくくった表現を多用していることは参考になります。申し込みボタンの直下には「解約・退会は、いつでも可能です」という注意書きがあり、申込者の不安を解消しています。本文中に表示される申込ボタンは3回です。
かものはしプロジェクト
「子どもが売られない世界をつくる」をビジョンに活動するかものはしプロジェクトは、受益者のケーススタディが充実したランディングページを作成しています。冒頭は社会問題をケースタディとともに説明している重く暗いデザインですが、創業者のメッセージからデザインのトーンが明るくなります。また、「みなさま」ではなく「あなた」という言葉を使っていることも印象的です。本文中に表示される申込ボタンは7回です。
キッズドア
キッズドアのマンスリーサポーターのランディングページの特徴は、「日本の子どもの7人に1人が貧困という現実をご存じですか?」という社会問題の問いかけから始まっている点にあります。子どもの貧困について丁寧な解説があります。活動内容に関する記載は多くありませんが、活動の効果と活動に関わるボランティアの声の2つに絞って紹介しています。本文中に表示される申込ボタンは3回です。
ジャパンハート
海外で医療支援に取り組むジャパンハートのランディングページは、理念(大切にしていること)を冒頭に紹介しています。数値ベースの社会問題の解説ではなく、「貧困層に無償で医療を」「深刻な医療者不足」「医療技術の遅れ」といったように、直感的にわかりやすい表現で説明しています。本文中に表示される申込ボタンは3回ですが、ページには常に「継続的な寄付をする」ボタンが表示されています。
D×P
D×Pは、不登校経験・経済的困窮・発達障害などの生きづらさを抱えた10代を孤立させない支援活動を行っています。マンスリーサポーターのランディングページは、マンスリーサポーター(月額寄付サポーター)の目標人数と実績人数を冒頭に記載しています。2つの受益者のケーススタディ、ケーススタディから社会問題全体を考え、社会問題を解決のための支援活動内容という構成に特徴を感じました。本文中に表示される申込ボタンは2回ですが、ページには常に「いますぐ寄付サポーターになる」ボタンが表示されています。
フローレンス
フローレンスのマンスリーサポーターのランディングページは、最新情報から始まっています。フローレンスの設立ストーリーを記載していることは特徴的です。また、これでもかというほど実績を紹介しています。実績は必ず数値とセットで紹介されています。マンスリーサポーター(毎月の寄付)だけでなく、1回限りの寄付(今回の寄付)も併記しています。本文中に6回申込ボタンが表示されます。
抱樸(ほうぼく)
抱樸は福岡県北九州市を拠点に、主に生活困窮者への支援をしている団体です。「月々のご支援でできるようになること」の紹介からマンスリーサポーターを募集するページが始まっています。税の優遇措置、活動内容・実績、応援コメントのシンプルなページ構成です。本文中に2回申込ボタンが表示されます。
ReBit
LGBTを含めた全ての子どもが、ありのままの自分で大人になれる社会を目指して活動しているReBitは「にじいろバトン」という名称でマンスリーサポーターを募集しています。特徴的なのは、受益者の声・現状・取り組みの3つを事業毎に伝えている点です。具体的には、LGBTの子どもたちの声・LGBTの子どもたちの現状・LGBT教育事業の取り組み、LGBTの若者たちの声・LGBTの若者の現状・LGBT就活事業の取り組みとなります。複数の事業を展開している団体には参考になるかもしれません。本文中に2回申込ボタンが表示されますが、右上部に申込ボタンが追従しています。
団体の紹介、活動の背景(取り組んでいる課題)、ケーススタディ(受益者の事例、受益者の声)、活動の内容や実績、代表者のメッセージ、メディア掲載、支援者の応援コメント、財政、よくある質問など、どれも定期的な寄付を検討するうえで重要な要素となります。1ページにすべて盛り込もうとするとかなりのボリュームのページになってしまいます。寄付を検討している人にどうしても伝えたい項目(見出し)を5つ程度に絞って構成できるといいかもしれません。