イベントが終わったら行うこと~アンケートのすすめ~

イベントが終わったら行うこと~アンケートのすすめ~

イベント後には毎回アンケートを実施していますか?イベント参加者からアンケートで意見を集め、分析することは、何が効果的だったか、何を改善する必要があるかを調べる強力な方法です。イベント後のアンケートについてお伝えしたいと思います。

参加者を呼び込むイベント広報術

参加者を呼び込むイベント広報術

2017.02.27

アンケート実施ポイント

目的を明確にする

アンケート設問の検討をはじめる前に、アンケートの目的を明確してください。アンケートで何を明らかにしたいのか事前に考えておく必要があります。アンケートの目的には、イベント目的の達成度合い、イベントの改善、個人情報の取得、継続支援の可能性調査、今後のイベントテーマの探索などがあります。

シンプルにする

イベント参加者は、アンケートを回答するためにイベントに参加しているわけではありません。設定した目的に応じて設問は5~8問程度に限定し、選択式を多くするなどシンプルな回答を求め、手間をかけずにアンケートに回答できるようにします。

開始時に配付する

アンケートの回収はイベント終了後に行いますが、アンケートの配布はイベントで使う資料と同じタイミングで配布します。設問によってはイベント開始前に記入することができますし、イベント実施中にアンケートへ記入することもできるようになります。

異なる色の用紙を使う

複数の配付資料がある場合は、アンケートだけ異なる色の用紙に印刷して目立たせるだけでもアンケートの回収率は変わってきます。

記入時間を確保する

意外と忘れがちなのが、アンケート記入時間の確保です。イベント会場からの退場を呼び掛ける前に、5分程度はアンケートに記入する時間を設けておきます。

オンラインアンケートを用意しておく

イベント会場でのアンケート記入だけでなく、オンラインでのアンケートも用意し、48時間以内にメールで依頼します。それでも回答率が上がらない場合は、さらに1週間後に再度お願いすることも検討しましょう。

寄付者に訊いておきたい5つの質問

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2023.01.19

設問の種類

二択式

「はい」「いいえ」の二択式。特に「いいえ」と回答した場合は、回答の背景や理由を書き込める記述欄があるのが理想です。

多肢選択式

多肢選択肢の設問では、回答者に複数の選択肢の中から1つ以上の選択肢を選んでもらいます。たとえば、満足度や興味のあるテーマ、イベントを知ったきっかけ(広報経路)など確認する際に用いられます。

自由記述

イベントの感想や印象、質問などは自由記述の設問にします。今後、同じようなイベントを開催するときの「参加者の声」として広報に活かせることもあります。

ネット・プロモーター・スコア(NPS)

ネット・プロモーター・スコアとは、参加者にイベントの推薦度合い(このイベントを友人や家族、同僚に薦める可能性はどのくらいありますか?)を0から10までの評価尺度(10は非常に可能性が高い)を使って答えてもらいます。9または10を選択した参加者(促進者)とみなされた参加者の割合から、0から6を選択した参加者(不快者)とみなされた参加者の割合を引くとNPSが算出できます。

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2021.08.04

代表的な設問案

  1. イベント全体を通じた満足度をお書きください。(多肢選択式、理由は自由記述)
  2. イベントに参加した動機・期待を教えてください。(多肢選択式 ※スキルを身に着ける/知識を広げる/人脈を拡大する、など)
  3. イベントは期待に応えることができましたか?(二択式、多肢選択式)
  4. イベントを知ったきっかけをお聞かせください。(多肢選択式 ※ちらし/SNS/ウェブサイト/メルマガ/口コミ、など)
  5. ご関心のあるテーマを教えてください。(多肢選択式、自由記述)
  6. このイベントでの最も印象に残ったことを教えてください。(自由記述)
  7. ご質問などをご自由にお書きください。(自由記述)
  8. 開催日時、イベント実施時間、会場など、次回に向けてイベント運営をより良くするためにお気づきの点があればお書きください。(自由記述)
  9. 今後も別のイベントに参加していただけますか?(二択式、多肢選択式)
  10. 今後はどのように当会に関わっていきたいと考えていますか?(多肢選択式 ※会員/寄付/ボランティア/イベント参加、など)
  11. 同様のイベント(もしくは当会)を友人や同僚にすすめたいと思いますか?(NPS)

イベント後にアンケートはイベントの目的を達成できたのかを知るために不可欠であるだけでなく、イベント改善やイベント企画のヒントが詰まっています。ポジティブな回答だけでありません。ネガティブな回答にこそ目を向けて、改善していくことでよりよいイベントを計画していきましょう。