NPOにとって重要な理念体系のひとつであるビジョン。NPOはどのようなビジョンを掲げているのか、団体のウェブサイトから集めてみました。ビジョンとして独立させて記載している団体もあれば、ミッションと統合してビジョンを掲載している団体もあります。ミッションに統合している場合、「●●な社会の実現」や「●●な社会へ」「●●な社会をめざして」という表現が多いのですが、「●●な社会」と表現を統一させていただきました。あらかじめご了承ください。本来の表現は各団体のウェブサイトでご確認ください。
3keys
どんな環境で生まれ育っても、十分な教育や愛情が受けられる、つまりすべての子どもの権利が保障される社会
ACE
子ども、若者が自らの意志で人生や社会を築くことができる世界
CAPセンター・ジャパン
子どもの人権が尊重され、子どもへの暴力のない社会
D×P
ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会
D.Live
誰もがどんなときでも自分の可能性を信じられ前向きに挑戦できる社会
FoE Japan
地球上のすべての生命(人、民族、生物、自然)が互いに共生し、尊厳をもって生きることができる、平和で持続可能な社会
HAND
どんな場所でも、誰であっても、健康で幸せに暮らすことができる社会
Homedoor
ホームレス状態を生み出さない日本
PLAS
取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会
Teach For Japan
すべての子どもが、その子にとって素晴らしい教育を受けることができる世界
アカツキ
持ち寄って働く、寄り合って暮らす。それぞれの『私たち』に拓かれた社会
あっとすくーる
どんな家に生まれても子どもが前向きに生きることができ、その生き方で誰かの支えとなれる社会
カタリバ
どんな環境に生まれ育っても、未来をつくりだす力を育める社会
かものはしプロジェクト
子どもが売られない世界
環境市民
持続可能で豊かな社会・生活
キッズドア
すべての子どもが夢と希望をもてる社会
クロスフィールズ
すべての人が、「働くこと」を通じて、想い・情熱を実現することのできる世界
企業・行政・NPOがパートナーとなり、次々と社会の課題を解決している世界
国際ビフレンダーズ 大阪自殺防止センター
自殺で死ぬ人がもっと少なく、人々が自分の感情をよく知り確かめ、他の人々の感情を認め尊重することができるような社会
コモンビート
表現活動によって、自分らしく・たくましく生きる個人を増やし、多様な価値観を認めあえる社会
サービスグラント
社会参加先進国
シェア=国際保健協力市民の会
すべての人々が心身共に健康に暮らせる社会
ダイバーシティ工房
全ての子どもたちが多様な価値観に出会い、自立して生きていける社会
中部リサイクル運動市民の会
ひとりから 地域から できることを拡げて 循環型社会をつくりだします
難民を助ける会(AAR Japan)
一人ひとり、個性をもった多様な人間が、自然と共存しつつ、人間の尊厳をもって、共生できる社会
ノーベル
子どもが生まれても当たり前に働き続けられる社会
プール・ボランティア
障害者も高齢者も健常者と同じようにプールを楽しめる社会
ブリッジフォースマイル
子どもたちがどんな環境で生まれ育っても、夢と希望を持って笑顔で暮らせる社会
フローレンス
みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会
ホールアース自然学校
1人ひとりが「人・自然・地域の共生する暮らし」の実践を通じて、感謝の気持ちと誇りを持って生きている社会
ライトハウス
人身取引のない社会
今回、ビジョンを「団体が目指している理想の社会像」として紹介いたしました。ビジョンを実現するために別途ミッション(使命、活動の内容)を定義している団体もあれば、ミッションの実践の積み重ねをビジョンと定義している団体もあります。ビジョンの実現こそがミッションだと定義している団体もあります。
ビジョンの伝え方も工夫したい点です。ここにご紹介した団体の多くは、ビジョンを「団体概要」や「団体の理念・価値観」のページに掲載しています。団体概要や価値観のページに掲載することで、支援者に理念体系の全体像を伝えることができ、理念と活動の一体感や一貫性を感じてもらいやすい伝え方です。一方で、「歴史」(沿革や年表など)とビジョンを1ページにまとめて伝える方法もあります。そうすることで、支援者に過去の実績と将来の目的を結びつけて伝えることができ、ビジョンの実現可能性を感じてもらうこともできます。自分たちの団体にあった伝え方を見つけてください。