プレスリリースについていくつかの記事を書いてきましたが、最も初歩的なことを伝えていませんでした。この記事では、初めてプレスリリースに挑戦する担当者に向けてプレスリリースを書くための5つの原則をご紹介したいと思います。
A4で1枚にまとめる
プレスリリースはA4で1枚にまとめます。プレスリリースの受け手(読者)は毎日〆切に追われている記者や編集者です。忙しくしている人には簡潔に伝わる文書のほうが喜ばれます。もし1枚で不足する場合は、添付資料と言う形で2枚程度であれば追加しても構いません。また、用紙はタテに使い、横書きで書くのがお作法になります。
ひとつのリリースにひとつのテーマ
ひとつのプレスリリースで、伝えたいことはひとつに絞りましょう。A4で1枚にまとめられないときは、いくつものテーマが含まれていると考えたほうが良いです。非営利組織のプレスリリースには、たとえば「助成金が取れたこと」「(その助成金が取れたことで)新しい活動が始まること」「(新しい活動のひとつとして)シンポジウムを開催すること」といったように伝えたいことがいくつも詰まったプレスリリースを見ます。
本文は「ですます調」で書く
本文は「ですます調」で書きます。プレスリリースはその組織が発行する公式文書です。過剰な敬語は不要ですが、丁寧なことば使いを心掛けてプレスリリースを作成します。丁寧という意味では、業界や組織内でしか通用しない専門用語をなるべく使わないようにします。もちろん、誤字や脱字をしないことは言うまでもありません。
事実を正確に書く
プレスリリースでは事実を正確に伝えることが重要になります。事実を正確に伝えるために、 「5W1H」 や「数字」を意識するといいでしょう。「多くの人が参加した」ではなく、「これまでにのべ●●●●人が参加した」と言うように数字を使ったほうが客観性が高く、事実を伝えることになります。
読みやすいレイアウトを意識する
見出しを立てるだけでも、適度に余白が生まれ 読みやすいプレスリリースになります。写真は目に留まりやすいので、プレスリリースに内容に沿った写真を入れておくといいでしょう。プレスリリースはワードで作成することが多いと思いますので、下線や太字などワードの機能を使って、注目してほしい点を目立たせる工夫もできます。
以下の記事も参考にしながら、ぜひ多くのNPOにプレスリリースに挑戦してほしいと思います。メディアを味方につけることができれば、情報発信の幅が一気に広がります。