NPOやNGOの中期計画・中期ビジョン

以前の記事で、NPO/NGOのビジョンのまとめを作ってみましたが、今回は「中期計画」をまとめてみました。NPO/NGOはどのような中期計画を策定しているのでしょうか。ご自身の団体で中期計画を策定される際、ご参考になさってください。

 

NPO/NGOのビジョンを集めてみました

2017.11.27

 

ACE「中期ビジョンと中期戦略」

2016年を最終年度にした中期ビジョンと中期戦略が「年次報告2015」(6ページ)に記載されていました。中期ビジョンは5つに分かれ、それらに対応する中期戦略、目指す成果・目標、実績が公開されています。「企業のサプライチェーンでの児童労働の予防と組織の財政基盤の強化は目標に達しませんでした。」という正直なコミュニケーションには共感が持てます。ウェブサイトでは新しい中期ビジョンと中期戦略を見つけることができませんでした。

 

日本NPOセンター「中長期ビジョン2013~2017」

「5年後に日本NPOセンターが目指すべき姿」として、5年後の社会の姿の想定、日本NPOセンターのミッション、5年後のNPOが目指す姿、5年後の姿に対応すべく日本NPOセンターの取り組み 、日本NPOセンターのコアバリューの取り組みがまとめられています。 また、5年後をイメージした組織の組み立て体制方針が記載されています。2017年が最終年度のため、今頃、次期中期計画の策定が進んでいると想像します。

 

シャンティ国際ボランティア会「5か年中期計画」

2018年度を最終年度とする「5か年中期計画」が公開されています。「使命、目指す姿、基本姿勢」の確認からはじまり、「中期達成目標」と分野ごとの「成果目標と重点活動」による中期計画の概要が記載されています。分野は、事業展開/事業運営、ネットワーク/政策提言、広報/財政/ファンドレイジング、組織運営/経営、職員(人材)育成に分かれています。

 

あいちコミュニティ財団「セオリー・オブ・チェンジ2020」(2017年度版)

「セオリー・オブ・チェンジ2020」という名称で中長期計画が公開されています。副題は「2020年までの『社会を変える計画』」です。目標(地域や社会のありたい姿)、目的(財団のありたい姿)、事業(「目標」実現するためのプロセス)、結果(製品やサービスなど)、成果(「結果」がもたらす人や組織の変化)、影響(「成果」がもたらす地域や社会の変化)という、いわゆる「ロジックモデル」に基づいて整理・記述されています。

 

ハンガー・フリー・ワールド「新たな5年間の目標のもと活動しています」

2016年版の年次報告書のP18~19に、2016年度から2020年度までの4つの活動の目標が掲載されています。前中長期目標(2006年度~2015年度)の評価を教訓にして、現行の目標が策定されていることは参考になります。評価の結果、団体が実施する事業の達成度合いを目標にするのではなく、社会の変化を目標に据えています。ビジョンの期限は2030年ですので、同じビジョンのもと2020年頃には次期中長期目標が策定されるはずです。

 

シャプラニール「中期ビジョン2016~2020」

2015年に作成された2020年に向けた中期ビジョンです。3部構成になっており、1部では現状認識、2部では価値観の確認、3部で活動の方向性が説明されています。中期ビジョンとして、特に重要になるのが3部の「活動の方向性」ですが、そこでは「目指す社会」「重点活動分野」「活動の留意点」「必要な組織体制」が記載されています。重点活分野には数値目標こそないものの5年後の目標が書かれ、どのような社会を実現したかが明らかになっています。

 

 

中期ビジョン・中期計画の策定の際、策定プロセスを学ぶのも重要ですが、先行事例を収集し、完成形のイメージを持っておくことも大切な作業だと思います。同じ活動分野の先行事例を収集できるのが理想ですが、なければ他の活動分野や、企業や教育機関など他のセクターでもいいと思います。構成やまとめ方など参考にできることだけを参考にしていけばいいのです。今回は国際協力NGOを多く収集しましたが、参考できるところは参考にしてみてください。

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