寄付のインパクトを効果的に伝える方法のひとつが、いくらで何ができるか(寄付の活用例)を伝えることです。具体的に伝えることで、自分が出した寄付が期待通りに使われるという確信になり、寄付という行動につながります。NPOはどのように「あなたの寄付で何ができるか」を伝えているか集めてみました。まだ寄付のインパクトを伝えることができていない団体は、これらを参考に考えてみてください。
500円以下の寄付で、できること
125円で、バングラデシュで妊婦が安全に出産するための止血剤1錠を提供できます。
300円で、世界中でゴミを拾うためのトング1本。
(グリーンバード)
400円で、冊子「『子どもの虐待』について学ぼうとしている皆さんへ」1冊分。
(児童虐待防止協会)
500円で、こども1人の学習用品をそろえることができます。
1,000円の寄付で、できること
1,000円で、アレルギーフリーな地蔵盆・クリスマスパーティーに子どもがひとり参加できます。
1,000円で、100人の人々に、動物たちの現状や問題を知ってもらうことができます。
1,000円で、こども1人に必要な生活用品を提供できます。
1,000円相当(はがき25枚)で、バングラデシュの家事使用人として働く少女が新しい料理を楽しみながら覚えられる料理教室1回分の食材を買うことができます。
1,000円 で、約5人の子どもたちが環境活動に参加することができます。
(アサザ基金)
3,000円の寄付で、できること
3,000円で、困難を抱える子どもたちに約20食の食事を提供。
(カタリバ)
3,000円で、食物アレルギーに関する情報を掲載したニュースレターを1年間分発行できます。ホームページによるリアルタイムな情報の提供が1年間できます。
3,000円で、こどもを一人自然体験に連れていくことができます。
3,000円 で、困っている人のために120食を配布することができます。
3,000円で、強制給餌に苦しむ約103羽のカモやガチョウを救うことができます。
3,000円 で、カンボジアの子どもたちの健康を守る離乳食教室を1回実施する事ができます。
5,000円の寄付で、できること
5,000円で、5人の高校生にきっかけを届ける出張授業を提供。
(カタリバ)
5,000円で、相談者に会いに行くための交通費や、面談のための安全な場所を確保することができます。
(ライトハウス)
5,000円で、難民申請手続きや公的支援の申請に必要な交通費を支払えます。
(難民支援協会)
5,000円で、京都府内の子育て支援施設で、食物アレルギーをテーマにした交流会や学習会が1回開催できます。
5,000円で、「&食堂」で、30人分の食事を用意できます。
(Homedoor)
5,000円で、政治家に、畜産動物の飼育改善を求める陳情を行うことができます。
5,000円 で、東ティモールで予防接種サービスの技術向上のため、保健局スタッフ1名が3日間の研修に参加できます。
10,000円の寄付で、できること
10,000円で、3人の生徒に1回の授業を提供。
(カタリバ)
10,000円で、その日に行き場のない相談者に、1泊の宿泊先と、食事や身の回り品を提供することができます。
(ライトハウス)
10,000円で、3日間の温かい宿泊を届けられます。
(難民支援協会)
10,000円で、1000人もの子どもにチャイルドラインのことを知らせるカードを配ることができます。
10,000円で、40人の子どもが15分ずつ電話をかけられます。
10,000円で、「ホムパト(夜回り活動)」で、80人分のお弁当を準備できます。
(Homedoor)
10,000円で、毛皮(ファー)のために殺される動物を105頭救うことができます。
10,000円よりも大きい金額の寄付で、できること
12,000円で、在日外国人に、研修を受けた医療通訳を1回派遣し、外国人患者が自分の病気について理解した上で治療を受けることを支援できます。
20,000円で、きれいなまちにするためのゴミ袋1,000枚。
(グリーンバード)
20,000円で、相談者の負担なく弁護士相談を提供することができます。
(ライトハウス)
30,000円で、公的支援につながる前の生活支援金を2人に届けられます。
(難民支援協会)
30,000円で、専門スタッフが、1世帯分の居宅生活開始から定着までのサポートをできます。
(Homedoor)
30,000円で、工場畜産の実態を明らかにするための調査を継続させることができます。
38,000円で、在日外国人妊産婦宅を1回訪問し、医療通訳者や同国人の保健ボランティア(女性普及員)を通じて、妊産婦が日本の母子保健サービスについて母国語で知る機会を作ることができます。そして、困難を抱えたケースを保健センターにつなぎ、地域での支えを得て問題の解決に導くことができます。
60,000円で、カンボジアの一つの村で、健診活動を 1年間サポートすることができます。
200,000円で、子どもに届ける電話番号入りのメッセージカード20万枚を作成し、大阪府内の小学校~高校に50枚ずつ届けることができます。
(児童虐待防止協会)
300,000円で、まちをきれいにするための1チームの年間運営費。
(グリーンバード)
1,200円や1,500円、7,000円などの活用例を掲載している団体もありますが、多くの団体は3,000円/5,000円/10,000円で寄付の活用例を伝えています。今回は単発寄付(1回限りの寄付)を集めてみました。マンスリーサポーター(毎月の寄付)でも寄付の活用例を掲載している団体もありますので、ぜひ調べてみてください。