「エシ活」を はじめよう!

「しまパト」が注目されています。「しまパト」とは、「ファッションセンターしまむらをパトロールする」を短くしたもので、毎日のように新商品が入荷するしまむらを見て回るということを表現する言葉です。ブロガーが作ったようです。同じように、100均ショップ「セリア」では「セリパト」と言います。このような新しい言葉を見つけると、非営利団体で活用・応用できないだろうか、と考えるクセをつけています。

以前、婚活や終活、朝活など●活といったことばが大量に出回っていたとき、「エシ活(エシカル活動)」という言葉をつくりました。特定の支援メニューを呼び掛けるのではなく、団体が用意しているすべての支援メニューを月替わりで呼びかけるキャンペーンです。NPOには一回限りの寄付だけでなく、会員やマンスリーサポーター(月額定額寄付)、もったいない寄付(物品寄贈)、ボランティア、イベント参加、物品の購入など様々な支援の方法、参加の方法があるはずです。それをひとつのキャンペーン名称で呼びかけるのです。少し大きな団体になると、それぞれのメニューごとに担当者がついて、メニューごとにキャンペーン(集中的な呼びかけ)を企画します。残念ながら、担当者や部門を横断する団体統一のキャンペーンはあまり見られません。

エシカルとは

「エシカル」(ethical)とは、英語で「倫理的」「道徳的」という意味を持つ言葉です。人にもやさしい、地域にもやさしい、環境にもやさしい、といった意味合いが含まれます。持続可能な開発目標(SDGs)では、目標12「つくる責任、つかう責任」をはじめ、あらゆる目標に貢献する考え方になります。

食のエシ活

地元で育てた食材の料理を、地元のお店で食べてみる。有機栽培や無農薬・減農薬の野菜を優先して買ってみる。料理は残さず、すべて食べる(持ち帰る)。など

ファッションのエシ活

児童労働や労働搾取がないフェアトレードブランドを買ってみる。オーガニック素材を買ってみる。リユースやリサイクルして長く使う。など

エネルギーのエシ活

自宅に太陽光パネルをつけてみる。自然エネルギーが多い電力会社と契約する。自転車や徒歩を移動手段にする。シェアサイクルやレンタカーを使う。など

お金のエシ活

ESG投資に挑戦する。NPOに寄付をする。NPOの会員になってみる。寄付つき商品を買ってみる。など

時間のエシ活

地元のボランティアに参加してみる。NPOが主催する講座に参加してみる。仕事を休んで、自然や文化に触れる旅行をする。など

ここに挙げた以外にも「エシ活」はたくさんあると思います。いまのところ「エシ活」という言葉はそれほど流通していません。ひとつの団体でなく複数の団体が集まって、同じキャンペーン名称のもとに活動するのも面白いですよね。誰かやってくれませんかね、「エシ活をはじめよう!キャンペーン」。

言葉は「つくった者勝ち」なところがあります。トレンドにのるだけでなく、トレンドをつくるといった強気な広報が非営利団体には求められています。

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