まじめなニュースをバズらせるには?

NPOやNGOは、ウェブサイトやソーシャルメディア、プレスリリースなどさまざまな方法で情報発信を行っています。発信した情報(ニュース)は、直接届くこともあれば、さまざまな人やメディアを経由して間接的に届くこともあります。意外と知らないニュースの届け方をご紹介します。

ニュースサイト

Yahoo!ニュースが有名ですが、それ以外にもGREEニュースlivedoorニュースアメーバ(Ameba)ニュースなどがあります。独自に記事を書くサイトもありますが、多くの場合、他のメディアから記事の提供を受けて掲載(転載)しています。Yahoo!ニュースでは、ニュース提供社が公開されています。ニュース提供社の記事にならないと、Yahoo!ニュースには掲載されないということです。日本経済新聞や中日新聞/東京新聞、共同通信はニュースを提供していません。一方、産経新聞や時事通信は多くの記事が掲載されています。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞もニュース提供社になっていますが、掲載数は産経新聞ほどではないようです。

2016年1月17日(火)から1月23日(月)までの1週間の記事数
※以下の本文中のカッコ内の数字は、同じ期間の掲載数。
産経新聞 1,086
朝日新聞 832
毎日新聞 814
読売新聞 445(ヨミウリオンラインを含む)

Yahoo!の地域ニュースは、地方紙が提供していることもあれば、テレビ局が提供していることもあります。地域ニュースで忘れてはいけないのがウェブメディアです。みんなの経済新聞ネットワークもニュースを提供していますが、読売新聞に匹敵する掲載数(424)があります。

著名人(タレント)を起用したイベントやスポーツ系のチャリティ・イベントを実施する予定であれば、スポーツ紙には必ず情報提供をしましょう。サンケイスポーツ(780)、スポニチ(1,011)、スポーツ報知(1,157)、日刊スポーツ(1,137)がYahoo!にニュース提供していて、掲載数も多くなっています。

掲載数は少ないですが日本農業新聞や福祉新聞といった専門紙からもニュース提供がありますので、活動に関連するメディアを探してみてください。

情報番組の新聞紙面紹介コーナー

テレビ局の番組制作者に情報提供する以外にもテレビ番組に取り上げてもらえるチャンスがあります。情報番組には「新聞読み」と言われる新聞紙面を紹介するコーナーがあります。このようなコーナーは減ってきているようですが、新聞に取り上げてもらうことでテレビでも紹介されるチャンスがあります。

新聞社支局や雑誌編集部のソーシャルメディア

多くの新聞社の支社・総局・支局がフェイスブックやツイッターのアカウントを持っています。紙面で紹介できなくても、地域性の高いニュースは支社・総局・支局のソーシャルメディアに載せてもらえる可能性があります。支局の場合、記者とソーシャルメディア担当者が同じ場合もありますので、掲載される可能性も本社よりも高いかもしれません。

雑誌についても、会社のアカウントとは別に編集部単位で、ブログやソーシャルメディアを持っている場合があります。情報提供の内容が面白ければ、ブログやソーシャルメディアで紹介してくれることもあります。

ニュースをまとめる、まとめサイトやキュレーションサイトなども増えてきています。ニュースの届き方が分かれば、より多くの人にニュースを届けるための工夫もできるようになります。新聞・雑誌の発行部数だけを見るのではなく、その先の流通や生態系まで含めて考える必要があります。

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