ボランティア募集に必要な9つの項目

ボランティアを募集してもなかなか集まらない、というご相談を受けることがあります。ボランティア募集に必要な情報をまとめてみました。基本は「いつ」「どこで」「何を/どんな作業を」するのかを伝える必要があります。

1.募集するボランティア活動名称

ボランティアと言っても、その範囲は多様です。ボランティア希望者にどのような作業をしてもらいたいのか、端的に伝えられる名称をつけましょう。たとえば、「発送作業ボランティア」や「イベント運営ボランティア」といったものです。

2.いつ(活動日、活動時間、活動頻度、活動期間)

「いつでも可」と記載している団体もありますが、日時を指定したほうが参加を検討しやすい場合もあります。初めてボランティアに参加する方は、いろいろなことに不安を感じています。日時が明確になっているだけで安心感があります。

3.どこで(活動場所)

ボランティア場所はボランティアを検討する際、重要な項目です。「事務所」だけでなく、最寄駅や地名(住所)までしっかり記載しておく必要があります。

4.何を(ボランティア内容/作業内容)

ボランティア活動名称で示した内容を具体的に説明しましょう。発送作業であれば、宛名書き、封入、糊付けといった作業に分かれます。また「当会では、年に4回、支援者向けにニュースレターを発行しています。毎回、●●通発送します。今回はこの発送作業をお手伝いいただきます」というように全体像を説明すると丁寧です。

5.参加条件

参加条件というのは、特定の資格や技術のことだけを指しているのではありません。「国際協力に関心がある方」「子どもと接するのが好きな方」「体を動かすことに抵抗がない方」のようなボランティアに求める資質も参加条件になります。団体からボランティアへのメッセージにもなりますので、うまく活用してください。

6.募集人数

会場の広さや用意できる道具などに制限もあると思います。ボランティアに定員がある場合は伝えましょう。ひとりだけでボランティアをするのではないと伝えることもできます。

7.持ち物、準備するもの

農作業や災害などのボランティアは、「動きやすい服装で」「汚れてもいい服装で」といった注意事項も必要です。

8.申込方法

申込方法が簡単で、申込に必要な情報が少ないとキャンセルが増える傾向があります。お名前だけではなく、少なくとも連絡先(携帯電話やメールアドレス)を聞くようにしましょう。また、ボランティア保険料を事前振込で徴収すると、キャンセルが発生しにくくなると言われています。

9.主催者情報/お問い合わせ(申込先)

関心を持ってもらっても、連絡先がわかなければ次の行動にはつながりません。電話やメールアドレス、ウェブサイト上のお問い合わせフォームなど複数のお問い合わせ先(申込先)を記載しておきましょう。

自宅の近くや勤務先、通学先でボランティアを探していることが多いので、意外と活動場所の情報は重要です。闇雲に広報を広げるのではなく、地方紙や全国紙/ブロック紙の地域面、フリーペーパーなど地域に密着した媒体の活用やボランティアセンターなどの中間支援組織を通じて広報するのがコツになります。

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