【開催報告】広報兼任者のためのNPO広報講座~お金をかけずに信頼・共感をつかむ広報術~(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)

 

11月14日(月)に、広報兼任者のためのNPO広報講座~お金をかけずに信頼・共感をつかむ広報術~(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)に登壇しました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

私からはまず広報の仕事、広報の役割についてお伝えしました。

広報というコトバは、Public Relations(パブリック・リレーションズ)を日本語に翻訳したものです。Relations(関係)をつくるのは、Public(公共・社会)だけでなく、People、Personal、Privateといった人々、個人、個々の生活と関係性を構築していく仕事でもあると考えるとイメージがしやすいのではないでしょうか。

また、関係性は、「知っている」という表面的な関係性ではなく信頼関係です。広報担当者は、トリプルメディア(ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディア)を駆使しながら信頼関係を構築していく、情報営業だという考えを披露しました。今回のフォーラムは、アーンドメディア、つまり共感を得るメディアを使った広報術がテーマでした。

鎌倉幸子さんの講演資料は公開されています。
鎌倉さんはシャンティ国際ボランティア会の広報課長を務めた方で、ソーシャルメディアを使った広報、クラウドファンディングの第一人者です。
「大改造!!劇的ビフォーアフターの法則」「13.5文字の法則」「デジタル・イン アナログ・アウトの法則」など参考になる話がたくさん聞けました。

改めて私から「面白いほど記事につながるプレスリリースのつくり方」と題して、プレスリリースのお作法をお伝えしました。特に私がお伝えしたかったことは、NPOの広報はただ待っているだけでなく、積極的に団体内のプレスリリースになる素材を集め、それでも素材が見つからなければ、素材そのものを広報担当者が創り出していくということです。
たとえば、「なんでも『キャンペーン』化」。期間を決めて集中的に寄付やボランティアを呼びかけることです。これから広報に取り組む方や広報兼任者は、プレスリリースのお作法や書き方がわからないのではなく、どのような素材がプレスリリースになるのか気付いてないのではないかと思います。そのきっかけにしていただければと思います。

 

20161114nandemo

 

今回のフォーラムでいただいたご意見は以下の通りです。

実践的な内容でありがとうございました。トライアンドエラーを惜しみなく共有いただき感謝です。
プレスリリースをどう配信するのかが参考になりました。
「広報は「担当者ベース」の要因が大きいと思うので、ユニークな事例のお話が聞けて、勇気づけられました。プレスリリースの具体例を教えていただけて、ありがたいです。
まだ広報の仕事を始めてあまり経っておらず、プレスリリースはこれから取り組みたいと思っていたので、すごくいいタイミングでした。順を追って、丁寧で、とてもわかりやすかったです。
石井大輔
今回のフォーラムではプレスリリースのフォーマットとメディアリストをお渡ししました。ぜひ実践していただきたいと思います。

 

具体的で参考になりました。ストーリーを考えてみます。
石井大輔
ストーリーについては、こちらの記事もご参照ください。

ストーリーは創り出すもの

2016.11.13

 

「創り出す広報」という言葉が印象に残りました。アイディア次第でいろいろなことができそうです。
石井大輔
キャンペーンだけでなく、ストーリーも、イベントも広報担当者が創り出せます。他の業務と広報を兼任していたほうがやりやすいときもあります。兼任であることのメリットを生かして活動してほしいと思います。

 

所属する団体内で、PR文章の言い回しなどをどのように理解・共感してもらたか、苦労や課題解決について、さらに詳しく知りたいと思いました。
石井大輔
私が団体内で、理解・共感してもらえていたか自信はありませんが、少しずつでも地道に成果を出していくことが大切だと思います。ひとつでも多くのメディア掲載を獲得し、ファンドレイズや組織に貢献できれば、団体内での広報を見る目が変わってくると思います。

 

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